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■20代の何割が虫歯?大人の虫歯の特徴と予防法

2023.04.22

以前にこのブログでは、年齢別の虫歯有病率について触れて、612歳の混合歯列期は、虫歯のリスクが大きく上昇するということをお伝えしました。その後は高校生くらいでまた一度増えて、成人すると安定していくのですが、20代では何割くらいが虫歯になっているのかも気になりますよね。大人の虫歯は子どもとは違った部分で厄介であるともいえるため、その特徴や予防法について知っておくことは非常に有益です。

20代の虫歯は8090%?

虫歯に関する統計データを読む時には、いろいろと注意しなければならない点があります。例えば、「歯科疾患実態調査」と呼ばれる日本で最も信頼性の高い統計データでは、「う歯(=虫歯)を持つ者の割合」を年齢別に表したものがあります。このデータでは59歳までが虫歯の数が最も少なく、10代、20代、30代と年齢が上がるにつれて数値が高くなります。

最新のデータを参照すると、2024歳は78.6%、2534歳は90.2%、3544歳では99.3%まで上昇します。つまり、このデータだけを見ると、虫歯は年齢を重ねるごとに増えていきますが、現在進行形で虫歯になっている歯だけでなく、過去に虫歯治療を受けた歯も含まれている点に注意しなければなりません。簡単に言うと、虫歯になって治療をした歯が年を取るごとに増えていくことを表しているのです。

▼大人の虫歯の特徴と予防法

◎虫歯の再発が多くなる

20代になると、混合歯列期ほど頻繁に虫歯を発症することはありませんが、いわゆる「二次う蝕(=虫歯)」に注意しなければなりません。二次虫歯とは、過去に治療した歯が再び虫歯になる現象で、詰め物や被せ物の下で起こることがほとんどです。とくに保険診療で入れた銀歯やレジン歯は、二次虫歯のリスクが高いため十分な注意が必要です。何らかの違和感や異常に気付いたら、すぐに歯科を受診しましょう。

ちなみに、大人の虫歯は子どもよりも進行が遅い傾向にありますが、20代ではまだそれほど大きな違いは見られません。虫歯を放置しているとどんどん進行していってしまい、気付いたら歯の神経まで侵されていることも珍しくないのです。

◎虫歯予防には定期検診が必須?

虫歯は、セルフケアだけで予防することはなかなか難しいです。3ヵ月に1回の定期検診・メンテナンスを受け、セルフケアまで充実させることでようやく予防しやすくなります。20代というと、仕事が忙しくて歯医者さんに行く時間も取りにくいことかと思いますが、そこはお口の健康のためにも頑張って通院しましょう。20代で虫歯をしっかり予防できるかどうかが、それ以降の人生を大きく左右するといっても過言ではありません。

30代、40代になると今度は歯周病リスクが高くなってきますが、それも定期検診・メンテナンスで予防しやすくなりますよ。つまり、20代で予防習慣や歯医者さんに通う習慣を身に付けておくことは、中高年になってからも有利に働くといえるのです。

▼まとめ

今回は、20代で虫歯になっている人の割合や大人の虫歯の特徴・予防法について、藤本歯科クリニックが解説しました。本文でも述べたように、20代で虫歯を経験したことがある人は90%を超えますが、今現在、進行している虫歯を抱えている人の割合は最も低いです。そうした統計データは、一般の人にはわかりにくい面も多々ありますので、気になる点があればいつでもお気軽に当院までお尋ねください。20代で虫歯を予防したいという方も、お気軽にご相談ください。