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■何度フロスをしても口が臭い!原因と対策を解説

2023.04.24

口臭の改善のために、デンタルフロスを活用するのはとても良いことです。実際、歯と歯の間の汚れというのは歯ブラシによるブラッシングでは落とすことが難しく、口臭の原因となりやすいからです。けれども、口臭の原因というのは歯間部だけにあるわけではありませんので、その点はご注意ください。そこで今回は何度フロスをしても口臭が改善されない原因と対処法を藤本歯科クリニックがわかりやすく解説します。

▼口臭の原因と対策について

歯と歯の間の汚れをデンタルフロスできれいに除去してもなお口臭が残る場合は、以下の原因が考えられます。

◎歯と歯茎の境目や歯面に汚れがたまっている

歯の表面や歯と歯茎の境目に汚れが残っている場合は、いくら歯間部をきれいにしても口臭はなくなりません。歯科医院で正しいブラッシング法を習って、日々のセルフケアで実践しましょう。

◎歯周病にかかっている

歯周病では、細菌が産生する「メチルメルカプタン」という揮発性のガスによって口臭が強くなります。腐った玉ねぎのような臭気を放つガスは、歯間部の汚れを取っただけでは解消されません。歯科医院で歯周病治療を受けましょう。

◎舌苔が形成されている

口臭の原因となる汚れは、歯だけでなく、舌の表面にも形成されます。これを専門的には「舌苔(ぜったい)」と呼び、歯垢とほぼ同じ成分であることから、口臭の原因となり得ます。舌苔は、舌ブラシという専用の清掃器具を使って優しく拭うように除去しましょう。

◎全身の病気に由来する口臭

全身の病気の中には、副症状として口臭が現れるものもあります。比較的有名なのは「糖尿病」ですね。血糖値を下げるインスリンが正常に機能しなくなる病気で、口からはケトン臭と呼ばれる独特の臭気が認められます。糖尿病の治療は内科で受けることになりますが、歯周病を併発しているケースも珍しくないことから、口臭が気になる場合はまず歯科を受診しましょう。ちなみに、歯周病が進行すると、インスリンの効果が減弱して糖尿病の症状が悪くなっていきます。

◎本当は口臭がない?

デンタルフロスで歯間部の汚れを取り除き、歯面や舌も衛生的で全身も健康である場合は、そもそも口臭がないということも考えられます。もちろん、私たちのお口には生理的口臭と呼ばれるお口の臭いは存在していますが、それは誰にでも認められるものであり、対処する必要はありません。それにも関わらず自分のお口の臭いが過剰に心配になってしまうことを「心因性口臭」と呼んでいます。

自分の体臭が必要以上に気になってしまう「自己臭恐怖症」と同じように、現代人ならではの悩みといえるでしょう。ただ、口臭や体臭が正常なのか異常なのかを自己判断するのも難しいのが現実であるため、そうした悩みを抱えてしまうお気持ちもよく理解できます。ですから、ご自身の口臭が気になった場合は一度、お口の専門家である歯医者さんに相談しましょう。歯医者さんは口臭に関する相談にも乗る機会が多く、お口の臭いの診断方法や改善方法なども熟知しています。一人で思い悩むのではなく、専門家に助言をもらうことが大切です。

▼まとめ

今回は、デンタルフロスを使っても口臭が改善されない原因と対処法について、藤本歯科クリニックが解説しました。口臭の原因は歯と歯の間だけにあるわけではありませんので、デンタルフロスで改善されない場合はまず当院までご相談ください。専門的な観点から口臭の原因を突き止めます。