■親知らずの抜歯についての手順と痛みの緩和方法について
2023.05.09
親知らずの抜歯は、歯科治療の中でも強い不安を感じることが多い患者さんがいらっしゃる治療のひとつです。私たち歯科医師は、できるだけ安心して治療を受けていただけるよう、細心の注意を払いながら処置を施しますが、それでも不安や恐怖を感じてしまうことかと思います。。そこで今回は、親知らずの抜歯の適切な手順と痛みの緩和方法について、藤本歯科クリニックがわかりやすく解説します。
▼親知らずの抜歯の手順について
親知らずの抜歯は、以下の手順で進めていきます。治療の流れを正確に理解することで、抜歯への恐怖心や不安感も軽減することでしょう。
STEP1:親知らずの状態の検査・診断
まずは、レントゲンや口腔内検査を行い、親知らずの位置や状態を確認します。これにより、抜歯の難易度やリスクを事前に把握することができます。歯茎の中に埋まっている親知らずなど、抜歯が容易ではないケースは、後日改めてご来院いただいて処置を施すことになります。難しい症例の場合は、大学病院などの大きな医療機関の口腔外科で抜歯を行います。
STEP2:麻酔処置
親知らずを抜歯する際には、必ず局所麻酔を行います。痛みを感じないようにするために、歯肉や周辺組織に麻酔薬を注射します。麻酔が効いているかを確認した上で、抜歯を進めます。
STEP3:親知らずの抜歯
抜歯は、親知らずを取り囲む骨や歯肉を切開し、歯を動かしやすくします。歯を動かす際には、専用の器具を使って行います。きれいに生えている親知らずでは、通常の抜歯と同様の手順で抜くことが可能です。
STEP4:止血と縫合
歯が抜けた後、抜歯部位の出血を止めるために圧迫します。また、必要に応じて縫合も行います。
STEP5:抜歯後のアフターケア
抜歯後のアフターケアも大切です。腫れや痛みが引くまでの間、冷たいタオルを顎に当てたり、痛み止めを服用したりすることで、抜歯後の痛みを緩和できます。
▼親知らずの抜歯後の痛みの緩和方法について
次に、親知らずの抜歯に伴う痛みの緩和方法についてお話しします。
方法1:適切な局所麻酔
局所麻酔は、抜歯時の痛みを軽減するために非常に重要です。適切な量の麻酔薬を使用することで、痛みを最小限に抑えることができます。
方法2:抜歯のスピード
抜歯を迅速かつ効率的に行うことで、患者さまの不安やストレスを軽減できます。歯科医師は、患者さまの状況に応じて最適な手法を選択し、抜歯をスムーズに進めることを心がけます。
方法3:痛み止めの処方
抜歯後の痛みや腫れを緩和するため、痛み止めや抗生物質、消炎剤などを処方します。適切な用量とタイミングで服用することで、痛みや腫れを効果的に抑えることができます。
方法4:アフターケアの指導
抜歯後の適切なケアが痛みの軽減に繋がります。歯科医師から、口腔内の清潔さを保つ方法や、冷たいものの適用方法、食事制限等についてアドバイスを受けましょう。
セカンドオピニオン:不安が強い場合、他の歯科医師にも相談してみることが役立ちます。セカンドオピニオンを受けることで、治療方針や痛みの緩和方法についてより確信を持つことができます。
▼まとめ
今回は、親知らずの抜歯の手順と痛みの緩和方法について、藤本歯科クリニックが解説しました。親知らずの抜歯は、適切な手順を踏むことで、治療中はもちろんのこと、治療後の痛みを緩和することが可能です。当院のような親知らずの抜歯に慣れた歯医者さんであれば、親知らずの抜歯に伴う痛みを最小限に抑えられますよ。