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■歯周病は歯磨きで治る?罹患しない3つの習慣

2023.04.21

歯周病は虫歯と同じく、お口が汚くなることで発症する病気です。とくに歯垢が石のように硬くなった「歯石」は細菌の温床となるため、歯周病リスクも大きく上昇します。それなら毎日の歯磨きをしっかり行うことで歯周病は予防、あるいは完治できそうなものですが、実際はそう甘くはないのです。今回はそんな歯周病を治す方法とり患しないために実践すべき3つの習慣について、藤本歯科クリニックが詳しく解説します。

▼歯周病は歯磨きで治すことはできません

結論から言うと、歯周病を歯磨きだけで完治させることは不可能です。そもそも歯周病を発症しているということは、歯の表面に歯垢や歯石が堆積し、歯周ポケットも深くなっていることが予想されるため、歯ブラシによるブラッシングだけで口腔衛生状態を良好に保つこと自体不可能なのです。

◎歯周病を治す方法

歯周病治療ではまず歯ブラシによるブラッシングでは取り除けない「歯石」をスケーリングで除去します。スケーラーと呼ばれる鋭利な器具で、歯石をガリガリと削り落とすあの処置です。これはセルフケアで安全に行うことはできません。自宅でのケアで磨き残した汚れは、クリーニングで落とし、正しい歯磨き方法を身に付けていただくためのブラッシング指導も行います。そうした治療を数週間から数ヵ月にわたって継続することで初めて歯周病を治すことが可能となります。

▼歯周病にかからないための3つの習慣

歯周病は一度かかると完治させることが難しい病気です。病状が安定しても、口腔ケアを怠るとまたすぐに再発してしまいます。そのため歯周病は予防するに越したことはありません。そこで皆さんには是非とも次の3つの習慣を身に付けて、歯周病を予防していただきたいと思います。

11回はプラークフリーな状態を作る

プラークフリーとは、歯垢がない状態を指します。歯垢が歯石へと変化するにはそれなりの日数を要するため、1日に1回でも歯垢がまったくない環境を維持できれば、歯周病にかかるリスクも大幅に減少することでしょう。

3ヵ月に1回の定期検診・メンテナンス

歯周病を予防する上では、定期的な歯科検診とメンテナンスの受診が欠かせません。お口の中が比較的清潔な人は34ヵ月に1回、歯周病治療を終えて間もない人は、2ヵ月に1回くらいの頻度で定期検診を受けるようにしましょう。

◎歯周病のリスク因子を取り除く

歯周病には、いくつかのリスク因子が存在しています。具体的には、喫煙習慣、口呼吸、ストレス、糖尿病、歯ぎしり・食いしばりなどです。これらのうちひとつでも心当たりのある人は、リスク因子を除去できるような生活習慣を身に付けましょう。喫煙習慣がある人は禁煙、口呼吸の人は鼻で呼吸する習慣を身に付けてください。糖尿病は、専門の医療機関でなければ症状を改善するのが難しいので、まずは病気の治療に専念しましょう。歯ぎしりは歯科で治療が受けられます。

▼まとめ

今回は、歯周病を治す方法と罹患しないために身に付けるべき3つの習慣について、藤本歯科クリニックが解説しました。本文でも述べたように、歯周病は歯磨きだけでは治すことが出来ない病気ですので、歯茎の腫れや出血などが認められた時点で歯医者さんに診てもらいましょう。歯周病の予防方法についても歯医者さんで助言を受けることができます。