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■歯周病は何歳から増加する?定期的な来院の重要性を解説

2023.04.18

歯周病は、中高年がかかる病気というイメージが強いですが、実際は何歳から増加するのか気になりますよね。若いうちはかからないものと安心している方もいらっしゃることでしょう。今回はそんな歯周病が増加する年代や定期的に歯科を受診する重要性について、藤本歯科クリニックがわかりやすく解説します。

▼歯周病は20歳代から増えてきます

意外に思われるかもしれませんが、歯周病にかかる人は20歳代から徐々に増えてきます。厚生労働省は、2534歳は約33%の人が歯周病にかかっているという調査報告をしており、歯周病予防は皆さんが考えているよりも早く始めた方が良いといえるでしょう。30歳代全体では、80%の人が歯周病にかかっていると考えられています。

ただ、2030代の歯周病は、いわゆる「歯肉炎(しにくえん)」の段階にとどまっているケースが多く、重症度はそれほど高くはありません。それが40歳代になると、深い歯周ポケットが形成されたり、顎の骨が破壊されたりする「歯周炎(ししゅうえん)」に移行しているケースが多くなっており、歯を失うリスクも大きく上昇します。

65歳以降は歯周病になる人が減る?

全体的な統計では、65歳以降になると歯周病の人が徐々に減っていきます。これは歯周病予防をしっかり行えているというわけではなく、歯の本数が減っていくからです。歯周病は歯茎や顎の骨に炎症が起こる病気ですが、歯がなければ発症することもなくなります。それは歯周病菌が住み着く場所がなくなるからです。

▼定期検診・メンテナンスの重要性

歯周病は日本人の国民病と呼ばれるくらい、発症率の高い病気です。虫歯の数は年々減っているのになぜ歯周病だけ増えているのか。それはこの病気が自覚症状に乏しいからです。虫歯は、比較的初期の段階でも歯に穴があき、冷たいものがしみたりしますよね。歯周病でそうした症状が現れるまでには、それなりの期間がかかります。自覚した頃には重症化しており、完治させるのも難しくなるのです。それだけに歯周病を予防するためには定期検診・メンテナンスが何よりも重要となります。

◎定期検診を受けるメリットとは?

歯周病は細菌感染症の一種ですが、風邪やインフルエンザほど急速には進行しません。3ヵ月に1回でも専門家にチェックしてもらえば、重症化は免れます。歯周病は早期に発見することで、完治させることも難しくなくなるのです。また、歯科の定期検診・メンテナンスでは、歯周病予防に寄与するクリーニングやスケーリング(歯石除去)、ブラッシング指導などを受けることができます。とくに歯石は歯周病菌の温床となるだけでなく、セルフケアでは取り除けない汚れなので、3ヵ月に1回は歯科でリフレッシュしたいものです。

▼歯周病は20歳代から予防しましょう

このように、歯周病は20歳代でもかかることがあるお口の病気です。しかも、虫歯よりも歯を失うリスクが高く、脳梗塞や糖尿病、誤嚥性肺炎を誘因ともなる厄介な病気ですので、20歳代から予防するのが望ましいです。もちろん、歯周病予防を始めるのは、30代、40代になってからでも決して遅くはありません。大切なのは、思い立ったその日に行動へと移すことで。

▼まとめ

今回は、歯周病が増加する年代や定期検診の重要性について、藤本歯科クリニックが解説しました。歯周病は20歳代から徐々に増加し、50歳代くらいでピークを迎えます。その点も意識した上で歯周病予防に努めましょう。