〒650-0023
兵庫県神戸市中央区栄町通 4-1-11

新着情報 NEWS

■乳歯が白濁は虫歯かも!?子どもの虫歯の見分け方

2023.03.28

歯に穴があいていて黒ずんでいる場合は、ほぼ虫歯と考えて間違いありませんが、白く濁っている程度であれば、その他の原因も考えられます。そこで今回は、子どもの虫歯を見分けるポイントを藤本歯科クリニックがわかりやすく解説します。

▼子どもの虫歯を見分けるポイント

お子さまの歯を毎日観察していて、次に挙げるような症状が見られた場合は虫歯の可能性が考えられます。

CASE1】歯が白く濁っている

歯の表面が白く濁っている場合は、まず歯ブラシなどで除去できるかを確認してください。歯ブラシできれいに取り除けたら、それは「歯垢」か「食べかす」ということになります。歯ブラシで除去することができず、表面が盛り上がっている場合は、歯垢が石のように硬くなった「歯石」の可能性が高いですが、平らである場合は初期の虫歯が疑われます。

・初期の虫歯とは?

初期の虫歯は、歯の表面に穴があいていません。歯の中だけで歯質が溶け出しているため、白く濁ったように見えます。専門的には「表層下脱灰(ひょうそうかだっかい)」と呼ばれる現象で、初期の虫歯ならではの症状といえるでしょう。

・初期の虫歯の治し方

初期の虫歯は歯を削る必要がありません。歯の中で進んでいる脱灰現象をフッ素によって止めるだけで十分です。フッ素入り歯磨き粉を使って毎日しっかりと歯磨きするとともに、歯医者さんでのフッ素塗布も定期的に受けていくことで虫歯の進行を止められます。

・フッ素で白濁も消失する?

初期の虫歯によって生じた白濁は、フッ素を使っても消えることはありません。基本的には一生残り続けることになります。初期の虫歯の白濁を改善したい場合は、レジンやセラミックを使った修復治療が必要となります。白濁が生じた歯にホワイトニングを行うと、色にムラができてしまうため十分な注意が必要です。

CASE2】歯に穴があいている

歯の表面の穴があいている場合は、その範囲をまず確認しましょう。穴の範囲が小さく、黒ずんでいたりする場合は虫歯が疑われます。穴の範囲が広く、歯面が大きく欠けたり、亀裂が入ったりしているような場合は、虫歯ではなく外傷などによる影響が考えられます。虫歯というのは文字通り“虫食い”のような状態となるため、強い力が加わって歯が欠けた時の症状とは明らかに異なる症状が認められます。

CASE3】歯が痛い

歯が痛い場合もまずは歯の表面に注意を向けましょう。歯に穴があいておらず、一見すると健康そうに見える場合は、細菌感染とは関係のない歯髄炎(しずいえん)や歯茎の異常などが考えられます。歯痛は全身の病気や異常によって引き起こされることもあるため、いずれにしても歯医者さんでお口を診てらうことから始めましょう。痛みが生じている歯に穴があいていたら、ほぼ間違いなく虫歯であると考えられます。

▼まとめ

今回は、子どもの虫歯の見分け方について、藤本歯科クリニックが解説しました。虫歯は意外に多様な症状が現れる病気なので、その他の病気や異常と見分けることは容易ではありません。今回ご紹介したのはあくまで虫歯を見分けるためのポイントであり、参考程度にとどめておいてください。最終的な診断は歯医者さんでなければ下せません。