【虫歯チェック】気になる虫歯の調べ方
2023.03.29
虫歯は、放置すると歯がどんどん溶けていってしまう怖い病気です。それだけに虫歯は早期に発見したいものですよね。そこで今回は、虫歯をセルフチェックする方法と歯科医院で調べる方法について、藤本歯科クリニックが詳しく解説します。
▼虫歯をセルフチェックする方法
虫歯の有無は、自分で調べることも可能です。虫歯をセルフチェックしたいという方は、以下の方法を試してみてください。
◎歯に白いシミはないか?
まずは、初期の虫歯から調べていきましょう。手鏡や市販のデンタルミラーを使って、歯列の中に白いシミがないかを確認してみてください。小さな斑点のような白いシミがあったら、それは初期の虫歯の可能性が高いですが、穴があいていなければ歯を削る必要はありません。
◎歯に穴はあいていないか?
歯に虫に食われたような形で小さな穴があいている場合は、エナメル質の虫歯が疑われます。専門的には「C1」と呼ばれる段階で、痛みを感じることはありません。虫歯菌に感染した歯質を削り、コンポジットレジンを充填することで治療できます。舌で触った時にザラザラとした感触があったり、デンタルフロスが歯と歯の間に引っ掛かりやすくなったりしている場合も、エナメル質の虫歯が疑われますので、早期に歯医者さんを受診しましょう。
◎冷たいものや甘いものがしみることはないか?
普段、食事をしている時に冷たいものや熱いもの、甘いものがしみるようなことがあれば、象牙質の虫歯が疑われます。虫歯の段階としては「C2」まで進んでおり、そのまま放置していると歯の神経まで侵されるため要注意です。できるだけ早く虫歯治療を受けましょう。
◎安静にしていても歯がジンジンと痛む
安静時にもジンジンとした歯痛が生じ、歯には大きく、深い穴があいている場合は、虫歯が「C3」まで進行しています。歯の神経まで感染が広がっている状態です。歯の神経を抜いて根っこの治療を行い、被せ物を装着しなければなりません。
◎歯がボロボロだけれど歯痛が消えた
虫歯を放置し続けると、歯の神経が死んで歯痛も消失します。この状態を専門的には「C4」と診断します。一般の人からすると虫歯が自然に治ったように思えますが、そんなことはありません。単に神経が死んだだけなので、虫歯菌は依然として繁殖を続けています。それ以上、放置すると歯の根の先に膿の塊を作ったり、周りの組織に感染が広がったりするため、抜歯などの処置が必須となります。
▼歯科医院での虫歯の調べ方
歯医者さんでは、触診・視診・レントゲン撮影などを行って、虫歯の有無や進行度を調べます。虫歯の正確な診断は、歯医者さんだけが行えるものであり、セルフチェックの症状に当てはまるものがあったとしても自己判断はせず、まずは歯科を受診しましょう。初期虫歯も歯科医院での診察や処置が必要となります。
▼まとめ
今回は、虫歯のセルフチェック方法や歯科医院での調べ方について、藤本歯科クリニックが解説しました。虫歯は比較的わかりやすい症状が現れる病気であり、自宅でも見つけることは難しくありません。ただし、虫歯は自然にならない病気なので、歯科医院での治療が必須となる点にご注意ください。虫歯のセルフチェックで少しでも気になる症状が見つかったら、いつでも当院までご相談ください。