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■歯を削ることのリスクと代替治療法について

2023.05.30

こんにちは、藤本歯科クリニックです。今回は、多くの患者さんから質問を頂く、虫歯治療における歯を削るリスクとその代替手段について詳しく説明したいと思います。虫歯治療で歯を削ることは、不快な思いをするだけでなく、かけがえのない歯質を失うことにもなるため、できれば避けたいものですよね。そんな魔法のような治療があれば、誰しも関心を持つことかと思います。

▼歯を削る治療法とそのリスク

虫歯治療の最も一般的な方法は、虫歯になった部分を削り、その後でコンポジットレジンや詰め物、被せ物で補うことです。しかし、この治療法にはいくつかのリスクが伴います。

感染リスク:虫歯を削ることで露出した歯髄(神経)が感染する可能性があります。これが進行すると根管治療が必要となる場合があります。

歯の強度:歯を削ると、その構造が弱くなります。大規模な修復が必要な場合、歯が欠けやすくなる可能性があります。

敏感性:削った後の歯は、熱、冷たさ、甘さなどに対して敏感になる可能性があります。

これらのリスクを踏まえた上で、歯科医師としては可能な限り歯を削らず、自然な歯を保つ方法を探すことが重要だと感じています。

▼歯を削らない虫歯治療

歯を削らずに虫歯を治療するための科学的進歩は、今日、私たち歯科医師の手に新たな選択肢を提供しています。

フッ化物治療:初期の虫歯に対しては、フッ化物ゲルやバニッシュを用いることで、虫歯の進行を遅らせ、時には完全に止めることが可能です。フッ化物はエナメル質を強化し、酸による侵食を防ぎます。初期の虫歯では、歯の表面に白いシミが出来ているだけで、まだ穴はあいていません。専門的には「表層下脱灰(ひょうそうかだっかい)」と呼ばれる現象が起こっており、歯の内部での歯質の溶解が始まっているにすぎないのです。そうした白いシミが認められたら、できるだけ早く歯医者さんを受診して、フッ化物による治療を受けましょう。

レーザー治療:最新のレーザー技術を使用すれば、虫歯の部分を正確に取り除き、周囲の健康な歯を損なうことなく、痛みを最小限に抑えることができます。ただし、レーザー治療も比較的軽度の虫歯にしか効果はなく、進行した虫歯では歯を削らなければならないため、その点は注意が必要です。また、虫歯のレーザー治療に対応している歯科医院は現状、一部に限られます。

このように、可能な限り自然な歯を保ちながら虫歯を治療する方法が進歩しています。しかしながら、どの治療法が適切かは、虫歯の進行度や個々の状況によるため、具体的な治療計画は患者さん一人ひとりと密にコミュニケーションを取りながら決定していきます。

▼もっとも優れた方法は「予防」

虫歯治療において最善の方法は予防です。日々の適切な口腔ケアと定期的な歯科健診が、健康な歯を保つ秘訣です。藤本歯科クリニックでは、あなたの口腔健康を全力でサポートします。あなたの歯の健康を守るため、そしてあなたが最も美しく自信に満ちた笑顔を見せられるよう、私たちは常に最善を尽くします。藤本歯科クリニックで、一緒に健康な口腔生活を目指しましょう。

▼まとめ

今回は、歯を削ることのリスクと代替治療法について、藤本歯科クリニックが解説をしました。その他、歯科治療に関するご質問やご相談がございましたら、いつでもお気軽にお問い合わせください。