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■インプラント治療をする前に知っておきたい適正な年齢

2023.06.03

皆さんこんにちは。藤本歯科クリニックです。今回はインプラント治療の適正な年齢について詳しく説明したいと思います。このトピックはよく患者さんから質問されるため、ここで明確にしておきましょう。

▼インプラント治療の適正な年齢について

まずは基本からお伝えします。インプラント治療は歯が失われた部分に人工の歯根を埋め込み、その上に人工の歯を取り付ける治療法です。この手術は体に負担がかかりますが、適切に施されれば、より自然な感じの歯を再現できます。

では、このインプラント治療を行う適切な年齢とは何でしょうか?


◎未成年者とインプラント治療

まずは未成年者について説明しましょう。一般的に、未成年者はインプラント治療を受けることができません。これは、彼らの顎の骨がまだ成長しているためで、人工歯根が正しく固定されず、成長に影響を及ぼす可能性があるからです。

◎若年層(20– 40代)とインプラント治療

20代から40代の方々にとって、インプラント治療は非常に有効な選択肢となります。しかし、治療を成功させるためには、口腔衛生をしっかりと守る必要があります。これは、インプラントが体内に受け入れられ、感染症を防ぐためです。

◎中年層(50– 60代)とインプラント治療

50代から60代の方々でも、インプラント治療は可能です。ただし、年齢と共に顎の骨量が減少する可能性があるため、治療の前に適切な評価と準備が必要です。また、既存の健康状態や生活習慣も考慮されます。

◎高齢者(70代以上)とインプラント治療

70代以上の方については、インプラント治療は一定のリスクを伴います。骨密度の低下や、体全体の健康状態、また手術に対する身体の反応力などが影響します。しかし、それでも全体的な健康状態が良好であれば、高齢者でもインプラント治療を受けることができます。

▼重要なのは年齢ではなく健康状態

それぞれの年代に対するインプラント治療の適性を詳しく見てきましたが、結論として、最適な年齢は個々の健康状態と生活習慣に大きく依存します。とくに重要なのが顎の骨の状態です。インプラントは人工の歯根を顎の骨に直接埋め込む方法であるため、骨が健康であり、十分な量と密度を持っていることが治療成功の鍵となります。

骨の量が不足していると、インプラントを安定的に支えることができず、手術自体が困難になるかもしれません。さらに、骨密度が低いと、インプラントがしっかりと骨に結合しない可能性があります。これは、所謂「オッセオインテグレーション」(骨とインプラントの結合)が不完全であるために起こります。

加えて、骨の健康状態は口腔内全体の健康状態を反映しています。口腔衛生が悪いと、歯周病や骨の感染が起こり、これが骨の質を低下させる可能性があります。そのため、インプラント治療前後の口腔ケアは不可欠です。

▼まとめ

今回は、インプラント治療をする前に知っておきたい適正な年齢について、藤本歯科クリニックが解説しました。インプラント治療には年齢の下限が存在していますが、上限はありません。お口や身体の状態が良ければ、70歳になっても受けることができます。その点も理解した上で、インプラント治療を検討することをおすすめします。私たちは患者さんの笑顔と健康を守るために、最新の医療知識と技術を用いています。インプラント治療を検討している方は、ぜひご相談ください。皆様のご来院を心よりお待ちしております。