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■インプラント治療における骨の量や密度について

2023.06.03

こんにちは、藤本歯科クリニックです。今回は皆さんにインプラント治療における骨の量や密度の重要性について解説します。これらの要素が不十分だと感じられた場合の骨造成術の選択肢と手順、そしてそれらが不可能な場合の代替治療法についても触れていきたいと思います。

▼骨の量と密度が重要な理由

インプラント治療は、失った歯を人工の歯で置き換える一般的な手法です。しかし、成功のカギは骨の量と密度に大きく依存します。骨の量が十分でなければ、インプラントを安全に固定することが難しくなります。また、骨の密度が低いと、インプラントが適切に骨と結合せず、長期的な安定性が損なわれます。

◎骨不足に陥りやすい人について

骨の量と密度の問題は、特定の人々に共通する傾向があります。まず、年齢と共に骨密度は自然に低下します。したがって、高齢者は特にこの問題に直面しやすいです。次に、歯を失った後の無治療期間が長いほど、その部分の骨は吸収されやすくなります。加えて、一部の全身疾患、例えば骨粗鬆症や代謝疾患など、または一部の薬物治療(ステロイド等)は骨の健康に影響を及ぼし、結果的に骨の量や密度に問題を引き起こしやすいです。これらの状況に該当する方は、インプラント治療前に詳細な骨評価が必要となることが多いです。

しかし、不安を感じることはありません。骨の量や密度が不足していると判断された場合、骨造成術という選択肢があります。これは、人工骨や自身の骨を使用して、骨の量を増やす手術です。一方、骨密度を改善するためには、骨内部に小さな穴を開けて骨再生を促す手法(骨拡大術)を用いることがあります。

▼骨の密度と量を補う「骨造成術」

骨造成術は一般的に2種類あります。一つ目は自家骨移植で、患者さん自身の体から取り出した骨を移植する方法です。二つ目は骨代用材移植で、生体適合性の高い人工材料を使用する方法です。ただし、骨造成術は時間とコストがかかることがあるため、全ての患者さんに適しているわけではありません。また、医学的な理由で骨造成術が適用できない場合もあります。

▼骨造成を行えない場合の治療法

何らかの理由で骨造成を行うことが出来ない場合は、ブリッジや入れ歯が良い選択肢となあります。ブリッジは、隣接する健康な歯に固定する人工歯の一種で、入れ歯は取り外し可能な人工歯です。これらの治療法は、骨の量や密度に対する要求がインプラントよりも少ないです。

最終的な選択は患者さんの生活スタイル、予算、健康状態などを考慮して行います。どの治療法が最も適しているかは、個々の状況によるため、私たち藤本歯科クリニックと一緒に最善の選択を見つけるための相談をお勧めします。私たちの目標は、患者さんの健康と満足度を最大限に高めることです。インプラント、骨造成術、ブリッジ、入れ歯といった選択肢を検討する際は、それぞれの利点と制限を理解することが重要です。

▼まとめ

今回は、インプラント治療における骨の量や密度について解説しました。少し難しい話になりましたが、インプラント治療を検討中の方は正確に理解しておくことをおすすめします。この情報が皆さんのインプラント治療に対する理解を深め、より賢明な決定を下すのに役立つことを願っています。最高の口腔健康を目指して、藤本歯科クリニックが全力でサポートします。