虫歯になりやすい人は何が違う?改善できるのか解説
2023.02.14
虫歯という病気には、なりやすい人となりにくい人がいます。これは皆さんもよく実感していることかと思います。もしもご自身が「虫歯になりやすい人」に当てはまっている場合は、虫歯になりにくい人との違いや改善する方法を知りたいですよね。そこで今回は、虫歯になりやすい人の特徴やなりにくい人になるためにすべきことなどを藤本歯科クリニックがわかりやすく解説します。
▼こんな人は虫歯になりやすいです
虫歯になりやすい人には、以下に挙げるような特徴があります。
◎お口の中が不衛生
虫歯は細菌感染症の一種なので、お口の中が不衛生なるほどそのリスクは高まります。歯磨きをしっかりと行えておらず、歯垢や歯石がたまっていると虫歯菌が繁殖して歯を溶かします。
◎甘い食べ物・飲み物が好き
砂糖がたくさん入っている甘い食べ物・飲み物を頻繁に摂取している人は、虫歯になりやすいです。砂糖(スクロース)は、虫歯菌の大好物であり、お菓子やジュースなどを口にする度に虫歯のリスクが上昇します。ちなみに、虫歯菌がエネルギー源にできるのは砂糖だけではありません。ご飯やパスタ、パンなどを構成する炭水化物も糖質なので、分解することで虫歯菌がエネルギーとして使うことができるのです。
◎お口の中が乾燥している
私たちの唾液には、虫歯菌を殺したり、その活動を抑えたりする働きがあります。難しい言葉で表現すると「殺菌作用」や「抗菌作用」が期待できるのですが、お口の中が乾いているとその効果が十分に発揮されません。ですから、唾液腺の働きが悪かったり、口呼吸をしていたりすると口内乾燥を招きやすく、虫歯にもなりやすい人となってしまうのです。
◎歯質が弱い
歯の強さは、石灰化度(せっかいかど)ではかることができます。石灰化とは、カルシウムやリンが沈着することで、石のように硬くなる現象です。その石灰化度が低いと、歯の酸への抵抗力も低くなり、虫歯になりやすい人となってしまいます。子どもの歯である乳歯が永久歯よりも虫歯になりやすいのも石灰化度が低いからです。
▼虫歯になりやすい人はこれを実践してください
虫歯になりやすい人は、以下のことを実践することで虫歯にからなりにくい人に変われます。
◎お口の中を清潔に保つ
虫歯予防の基本は歯磨きです。定期検診で正しい歯磨きの方法を学び、それを毎日のセルフケアで実践するようしてください。それでも磨き残しは生じてしまうものなので、3~4ヵ月に1回くらいのペースで歯のクリーニングやスケーリング(歯石除去)を受けると良いでしょう。
◎シュガーコントロールを徹底する
普段から甘いものをたくさん食べている人は、その量を減らす努力をしましょう。1日に摂取する砂糖の量を一定に管理するだけでも虫歯リスクを抑えられます。とくに小さなお子様音シュガーコントロールは、親御さまが徹底してあげる必要があります。
◎唾液をたくさん出す
唾液の分泌量が減っている人は、唾液マッサージをしてその量を増やしましょう。口呼吸は鼻呼吸へ移行することで、口内乾燥を防げます。
◎歯質を強くする
フッ素入り歯磨き粉を使用し、歯科医院のフッ素塗布を定期的に受けることで、歯の再石灰化度は高くなります。
▼まとめ
今回は、虫歯になりやすい人の特徴とそれを改善する方法について、藤本歯科クリニックが解説しました。虫歯になりやすい人は、上記のポイントを頭に入れた上で、日々の生活習慣を改善していきましょう。