■虫歯の進行速度は?虫歯のレベルと治療内容
2023.03.23
虫歯は、進行度によって症状も治療方法も異なります。また、歯の状態によっては“進行速度”に違いが見られる点にも注意が必要です。今回はそんな虫歯のレベルと治療内容について、藤本歯科クリニックが詳しく解説します。
▼虫歯の進行度(レベル)別の症状と治療方法
虫歯の進行度は、CO・C1・C2・C3・C4の4つのレベルに分けられます。それぞれの症状と治療方法は以下の通りです。
【CO】初期の虫歯
CO(シーオー)は、発生して間もない虫歯です。歯の表面が白く濁っているだけで穴はあいていません。歯を削る必要はなく、フッ素塗布などで再石灰化を促すことで虫歯の進行を止められます。白濁した病変はなくなりませんので、その点はご注意ください。
【C1】エナメル質の虫歯
歯の一番外側を構成しているエナメル質に虫歯がある状態です。歯に穴があいてしまっているので、感染した歯質をドリルで除去しなければなりません。歯を削った後はコンポジットレジンを充填することで見た目と歯の機能を回復できます。
【C2】象牙質の虫歯
エナメル質が溶かされ、その下にある象牙質にまで進行した虫歯です。歯の神経が近くなっていることから、冷たいものがたまにしみる場合があります。感染した歯質を取り除き、詰め物・被せ物で修復します。
【C3】歯の神経にまで進行した虫歯
歯の血管や神経で構成される歯髄(しずい)まで感染が進行した虫歯です。感染した歯質を削るとともに、歯の神経を抜き取って根管治療を行います。最後は被せ物を装着して治療は完了です。C3では、とても強い歯痛が生じるのが大きな特徴です。