■虫歯の治療費はどれくらいかかる?保険適用の費用を解説!
2023.03.20
通院を必要とするような病気にかってしまうと、治療費も大きくかさんでしまうため家計を圧迫しがちです。ガスや電気の料金が値上がりする中、医療費はできるだけ抑えたいものですよね。だからと言って虫歯のような自然には治らない病気を放置することは絶対に避けるべきです。そこで今回は、保険診療で受けた場合の虫歯の治療費について、藤本歯科クリニックが詳しく解説します。
▼虫歯は基本的に保険が適用されます
虫歯治療は原則として保険が適用されます。虫歯は自然に治ることがなく、放置をすると歯がボロボロになり、食べ物を噛む、飲み込む、しゃべる機能などに障害が出てしまうことから、国も保険から外すことはまずありません。ですから、虫歯の治療費は基本的に1~3割負担で受けることができます。
▼保険の虫歯の治療費の相場
保険診療で虫歯を受けた場合の治療費は、進行度によって変わってきます。
◎軽度の虫歯の治療費
歯の表面に小さな穴があいている程度の虫歯であれば、感染歯質を少しだけ削り、コンポジットレジンを充填するだけで治療が完了します。おそらく、ほとんどのケースで即日治療を完結できることでしょう。その際にかかる費用は3割負担で3,000円程度です。これには初診料も含まれます。
◎中等度の虫歯の治療費
虫歯が象牙質にまで及び、歯を大きく削らなければならないケースでは、詰め物や被せ物を作らなければなりません。そうなると軽度の虫歯よりも治療費が高くなります。虫歯の大きさによっても費用は変わりますが、3割負担で5,000~15,000円程度で治療を受けられるケースが大半を占めます。
◎重度の虫歯の治療に
歯の神経にまで虫歯菌が広がっているような重度の虫歯では、比較的高い治療費がかかります。なぜなら、歯の神経を抜いた上で、複数回にわたる根管処置を行わなければならないからです。最後には土台を作って被せ物を装着するため、3割負担で15,000~20,000円程度の治療費がかかるのが一般的です。ケースによっては20,000円以上の治療費がかかる場合もあります。
▼虫歯で歯を失うと治療費も高額に?
上記の虫歯の治療費は、あくまで歯を残せた場合のケースを想定しています。虫歯を重症化させてしまい、抜歯をせざるを得なくなった場合の治療費は、比較的高額になる点にご注意ください。まず、歯を抜くための治療がかかりますし、失った歯を補う治療(補綴治療)にも別途費用が発生することになるからです。
補綴装置として何を選択するかによっても費用は大きく変動しますが、総額としては一般的な虫歯治療よりも高くなります。例えば、固定式の補綴装置であるブリッジを作る場合は、保険でも20,000円程度かかります。インプラントにした場合は、失った歯1本あたり300,000~400,000円程度の治療費がかかるのが一般的です。
▼まとめ
今回は、保険診療の虫歯の治療費について、藤本歯科クリニックが解説しました。保険診療の3割負担であれば、虫歯の治療費は3,000円程度で済む場合も珍しくありません。上述したように、虫歯は進行するにつれて治療費も大きく上がっていく病気ですので、可能な限り早期に治療を受けることをおすすめします。